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代表者の言葉

就職部・キャリアセンター・進路相談ご担当者のみなさまへ

代表 池内 伸

 私は前職である市場調査会社 株式会社矢野経済研究所で、30年超に亘り様々なリサーチ業務を手掛けました。当時私は「ブランドビジネス」という分野を専門としたリサーチ業務を行なっていました。いわゆる「シャネル」「ルイヴィトン」「エルメス」といった高級ブランドのマーケットに特化してリサーチ、コンサルティングを行っていたのですが、ある時期、私の個人的な人脈から「とある大学がブランディングをしたいという要望があるのだが、その高級ブランドマーケティングの手法を用いて、大学のブランディングをやってみないか」という打診があったのが「教育」との出会いでした。当時は大学のイメージアップ、大学のリブランディングがちょっとしたブームとなっており、今後少子化に進む日本社会の中で、大学も生き残りをかけた動きが活発になっていた時期でした。


 その大学の中枢にいる方と何度も話し合いの場を持って、大学の実情と課題を炙り出しているうちに、外に発信するブランディングも重要だが、内部のブランディングがさらに重要ではないかということに考えが至りました。もちろんこれは、当時ほぼ独占的に大学のブランディングを手掛けていた大手広告代理店のブランディング=広告という手法と差別化する意味合いもありました。そのインナーブランディングの中で、特に注目したのが大学の出口となる就職です。大学には入口-在学-出口という3つのフェーズがあります。1990年代まではどの大学も偏差値の向上、つまり入口戦略に重点が置かれてきました。しかし後に失われた20年といわれる日本経済の悪化が顕著になった2000年以降は、学生にとって就職氷河期といわれる厳しい環境となったことで、就職、つまり出口戦略が大学において大きな課題となり、「就職に強い大学」というイメージを持つことはどの大学においても大きな目標となっていました。幸い、我々は市場調査という業務を通じて多くの業界や多くの企業との接点がありました。それを活用して業界、企業の情報収集・提供、企業と学生との接点の場作り、そして学生への直接指導を行いました。


 そこから15年に亘り、延べ30校超の大学との取り組みを行いましたが、就活の変化とともに学生をフォローするやり方、考え方も変化してきました。これまでのようにレクチャー側が持つ情報や場所を一方的に提供するだけではなく、学生の意識や視野の狭さをどう拡げるか、情報過多の時代における情報の取捨選択をどうするか、学生自身が課題とどう向き合えばよいのか、様々な情報や教えをどう自身に落とし込むか等、大学側・学生の本質的な課題への対応として双方向の取り組みを行なう必要性が高まってきました。


 アウトプットエデュケーションはこうした課題に対応すべく、考えに賛同していただいた有識者の集まりとして独立、設立されました。各有識者の持つ知見や知識、また課題に対するリサーチや情報収集のノウハウを持って、学生達の自立をフォローする組織として活動していきます。
 

池内 伸

クルーシャルモーメント株式会社 代表

大学卒業後、商社勤務を経て1988年に(株)矢野経済研究所入社。入社時より消費財を対象としたマーケットリサーチを行ない、海外ブランドビジネス業界、ファッション業界分野などを専門分野として活動。2000年以降は消費財のみならず、ブランディングを切り口に、大学ブランディングや地域ブランディング、海外の調査案件対応等も担当する。特に大学に対する業務として、学生が就活に必要な社会・業界・企業の情報提供、セミナーなどを行う事業を構築した。2014年にコンシューマ・マーケティングユニット長に就任、2021年3月に同社を退社、独立し、クルーシャルモーメント株式会社を設立。現在は同社の代表として、教育機関を対象としたキャリア教育事業(アウトプットエデュケーション事業)、企業及び地域の地場産業支援等を対象としたリサーチ・コンサルティング、及びセミナー事業等を行なう。その他、立教大学大学院ビジネスデザイン研究科臨時講師、複数の大学における就活生への業界研究・企業研究等の講師、官公庁(経済産業省)の公募案件審査委員等を請け負う。

<代表者が過去に講義をした実績のある大学 ※複数回講義を実施した大学>
早稲田大学・立教大学・青山学院大学・津田塾大学・國學院大學・上智大学・玉川大学・関東学院大学・鎌倉女子大学・甲南大学・関西大学・関西学院大学・龍谷大学・名城大学・他スポットでの講義実績は多数

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